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遺品整理を自分で行う具体的な方法|専門業者に頼むメリットや費用も

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ご家族が亡くなった後、気持ちの整理とともに、遺品や遺産の整理を行います。遺品が多かったり、離れて暮らしていたりした場合には、何から手を付けてよいか迷うことがあります。

最近では遺品整理業者も存在するため、十分に時間が取れない方などは依頼することもあります。この記事では亡くなった方の遺品整理を自分で行う方法と流れ、専門業者に依頼するメリットを解説します。

遺品整理の方法がわからない方や、もしご自分が亡くなったあと、遺族に遺品整理の手間をかけさせたくないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

「遺品整理」とは?「遺産整理」との違い

遺品整理とは、亡くなった方が使っていた物や場所を整理することです。似た言葉に「遺産整理」がありますが、こちらは相続のために遺言書を見つけて財産を調査したり、相続人を調べたりすることです。

誰かが亡くなるとまず、法律で決められた期限に間に合うように、遺産整理を行い相続関連の手続きを優先して進めます。相続が必要な財産がなさそうであれば、遺品整理は相続手続きの合間や相続が終わってから行うほうがよいでしょう。

遺品整理は基本的に故人の家族が行いますが、自宅から遠いなどの事情で業者に依頼する方もいます。遺産整理は、司法書士などの専門家に依頼するのが一般的です。

遺品整理を自分で行う方法・流れ

遺品整理を自身で行う場合、どのような流れで行えばよいのか順番に解説します。

遺品を仕分けるための道具を用意する

ほとんどの場合たくさんの遺品があるので、仕分けできる道具を用意しておきましょう。あると便利なものをご紹介します。

  • 段ボール
  • ガムテープ
  • 梱包材
  • ゴミ袋
  • ハサミ・カッター
  • 油性ペン
  • 布巾・雑巾
  • バケツ
  • マスク・手袋など

遺品の量によって、段ボールや梱包材の数を調節しましょう。バケツやマスク・手袋は、整理中や整理後に掃除の必要なときに便利です。

遺品を仕分ける

遺品の仕分けでは、保管しておく物(写真や思い出の品など)と、相続すべき物、不要品の3種類に分けましょう。写真や亡くなった方が大切にしていた物は、大切に保管しましょう。高額の物や契約書などは相続が必要な可能性があります。

見つかったときは、遺産整理を依頼している司法書士や弁護士に連絡しましょう。連絡しないまま持っておくと、財産を隠していたことになり、後でペナルティが課せられる可能性があります。

保管すべき物と相続すべき物以外は、よく考えた上で不要品に仕分けましょう。

処分してはならないもの

相続が必要な財産や契約書などの書類関係は処分してはなりません。残しておくべきものは主にこちらです。

相続が必要な財産もの 現金
預金通帳
不動産の権利証
クレジットカード
生命保険証書
骨董品・絵画など
高級時計
書類など 身分証
健康保険証
車検証
契約書

相続財産となるものは後で遺産分割をするため、大切に保管します。特に通帳や不動産の権利書、骨とう品などはなくさないように注意してください。

さらに身分証など返却するものや、契約書なども残しておきましょう。

不用品は売却できそうな物と捨てる物に仕分ける

残しておくべき物以外のリサイクル品は売却してもよいです。状態の良い物はリサイクルショップなどで買い取ってもらえます。

何度も言うようですが、高額な物は相続が必要ですので売却せずに保管しておく必要があります。

リサイクルできないものは分別して処分する

売却やリサイクルもできず、残しておく必要のないものは分別して処分しましょう。ただし遺品整理は家族全員で行うことをおすすめします。

人によってはゴミとして処分する予定だった物が、思い出の品だったというケースもあるでしょう。

遺品整理を専門業者に頼むメリット

親族で遺品整理できないときは、専門業者に依頼することも可能です。遺品整理を専門業者に依頼するメリットを3つ紹介します。

遺品整理の時間を節約できる

多忙で遺品整理する時間がない方は、専門業者に依頼するケースが多いです。また、ご家族の方と時間が合わない方なども同様です。

専門業者に依頼することで時間的な余裕が生まれます。こちらの受け取りなどのスケジュールに合わせて遺品を整理してくれます。

距離が遠い・体力的にきつくても遺品整理できる

自宅が離れていたり、体力的に難しかったりする場合は、専門業者に依頼したほうがよいかもしれません。遺品整理は考えている以上に時間と体力を費やします。

さらに遺品が多ければ、整理した段ボールが重く運べない時なども専門業者が役に立ちます。

作業が早い

専門業者に依頼すれば、一日で完了することもあります。遺品の量によって異なりますが、業者は作業に慣れているため手早く終えられます。

【関連記事】不動産査定の方法は4つ|売却を検討中ならまず査定の依頼先を探そう

遺品整理にかかる費用

遺品整理にかかる費用は、自分で行う場合と、業者に依頼する場合で異なります。

自分で行った場合は、ゴミの処分費用や交通費がかかる

遺品整理を自分で行う場合、「道具費用」と「ゴミ処分費用」「処分までの交通費」が主に必要です。ゴミ処分費用は捨てる方法によって異なります。

リサイクルは費用が発生しませんが、粗大ゴミやゴミ処理場などに持参する場合、重さによって費用が異なるため、各自治体の料金を確認しておきましょう。

車に処分する荷物を載せ、車検証を提示することで差額分の重さがわかり、費用が算出されます。

専門業者に依頼した場合は、間取りや遺品の量による

専門業者に依頼した場合の費用は、間取りや遺品の量によって異なります。量だけでなく、状況や環境なども価格に影響します。

一般的な相場価格は部屋の間取りによって下記の通りとなります。

間取り 料金相場
1R・1K 3万円~
1DK・2K 5万円~
1LDK・2DK 7万円~
2LDK・3DK 12万円~
3LDK・4DK 19万円~
4LDK・5DK~ 23万円~

表の金額はあくまで参考価格で、地域や立地によって変わります。そのため専門業者に依頼する場合は、業者に見積もりを出してもらった上で検討したほうがよいでしょう。

遺品整理に適したタイミングとは

遺品整理はどのタイミングで行えばよいのでしょうか。参考までに2つの例を紹介します。

四十九日法要を終えてから

一般的に遺品整理は、亡くなってから48日目に行われる四十九日法要の後に行うことが多いです。亡くなってから次の生を得るまでの期間を中有(ちゅうう)といい、極楽浄土に行けるかをえんま様が決めていると古くから言われています。

そのため四十九日法要が完了するまでは遺品整理をしない風習があります。相続財産の整理が終わり、特に急ぐ理由がないのであれば、四十九日法要が終わってからでもよいでしょう。

親族や親しかった人が集まれる日

自身で遺品整理を行う場合、親族や故人の友人が集まれる日を選んでいる方も多いです。遺品の中には思い出の品などもたくさんあり、亡くなった人との思い出話に花が咲くでしょう。

また自身にとっては不要な遺品も、他の相続人にとっては大切な品ということもあります。親族や故人の友人が全員集まれる日を調整して行うこともよいでしょう。

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まとめ:遺品整理は気持ちの整理と一緒に

今回は亡くなった方の遺品整理を行う方法と流れを解説してきました。遺品整理は必要な道具を準備し、保管する物・相続する物・処分する物に分けていきます。

高額な物や契約書などが出てきたときは、相続が必要な可能性があるので司法書士などの専門家へ相談してください。相続人全員で集まって行ったほうが、どの遺品が必要であるか適切に判断できます。

体力的に厳しい方や、多忙な方は専門業者に依頼してもよいでしょう。スケジュールや費用は事前に専門業者へ確認しておくようにしましょう。

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